現存するコンペティションカー
Copyright Mitsubishi-Motors
Lancer WRC’04
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Lancer Evolution[MR GSR
WRCで活躍するマシンと、市販されているマシンの形がほとんど同じ。WRCで得たノウハウをふんだんに盛り込まれた
市販車は我々の手が届く金額で購入できるのだ!
風当たりの激しいスポーツカーの世界
現在、排ガス規制やRV・ミニバンブームに伴いスポーツタイプの車への風当たりは非常に厳しい。
これまでも、一時は非常に盛り上がっていたスカイラインGT−RやRX−7などの名車の数々が
現在の状況に対応できず生産打ち切りとなり、姿を消していった。
ほとんどのコンペティションの血筋が絶えている有様なのである。
そんな中、1990年代に鮮烈なデビューを飾り現在まで毎年の様にモデルチェンジを繰り返しながら
性能をアップさせ、我々の前に登場しているランサーエボリューション。
スポーツタイプの車であり、新車で400万円近くかかる高額な値段であるにも関わらず、
毎年数千台がほぼ完売と言う売れ行き。こんな車は他にはライバルのインプレッサ以外にない。
それでは、何故なのか考えてみることにしよう。
考察1:競技車両と市販車の距離が非常に近い。
ランサーエボリューションは、元々WRCに出場するホモロゲーション取得の為に限定販売された車である。
ここで肝心なのは、デビュー当時に盛んだったグループAと言うレギュレーションにある。
グループAとは、年間2500台の販売台数が義務付けられており、改造範囲が極めて限られた物しかできない
と言うレギュレーション。
当然販売される車と競技に出場する車はほとんど同じ。あのミスファイアリングシステムを最初から
搭載して、市販車はコンピューターで使えないようにされていると言う徹底ぶりである。
この距離の近さが、「自分の車(同じ形をした車)がWRCで大活躍をする(した)」と言う
オーナー自身の喜びにつながり、人気が爆発したものと考えられる。
(2004年に北海道であったラリージャパンが大ブレイクしたことからも
WRCの人気は極めて日本では高いと言える。)
考察2:圧倒的な高性能
現在のランサーエボリューションは、2リットルと言う排気量でありながら自主規制だった
280馬力を軽く叩き出すとんでもないハイパワーマシンである。
しかも他のスポーツカーとは違い、上手く乗ればリッターあたり9キロは簡単にいくと言う
スポーツタイプのマシンの中では驚異的な数値を叩き出し、ミニバンすらも凌駕する低燃費ぶり。
ボディ剛性はWRCで完走できることを目的としているため極めて高く、整備さえきちんとしてやれば
10年は軽く乗ることが可能。
4輪駆動(4WD)であるにも関わらずAYC、ACDと言った電子デバイスを搭載している為、
(第2世代エボ以降)悪路走破性+驚異的なコーナリング性能を実現している。
そしてブレーキにはエボX以降ブレンボ製高性能キャリパーが採用され、制動性能が極めて高く
ノーマル状態でサーキットを走ることも可能である。
これだけの性能を持ちながら価格は新車の定価が350万程度と言うコストパフォーマンスの良さ。
驚くべき値段設定となっているのである。速さを求める者が欲しがるのは無理もない。
考察3:実用性が高い
元々ランサーと言う普通のセダンをWRCで戦うと言う目的の元、三菱自ら改造した車である。
中身は戦うマシンである為全くの別物であるが、ボディの形は普通の4ドアセダンのランサー。
したがって普通に5人乗ることが出来る。チャイルドシートだって簡単に付けられる。
当然トランクもあり、荷物だって釣り道具一式や、家族旅行に行く場合に用意する一般家庭で用意する
荷物の量は余裕で積める。
そして考察2で述べた燃費の良さ。
この実用性の高さが実は人気の秘密ではないのか?と言う説もある位である。
考察4:限定生産である
生産台数が毎年数千台と決められており、日本の人口の割合で考えてみると約17000人に1人しか
持つことが許されないと言うプレミアムぶり。持っているだけで金さえあれば誰でも買えるブランド物の
高級バッグなどお話にもならんほどの十分すぎるステータスになる。
さらに海外ではほとんど入手不可能な為、外国のWRCファンは羨ましがることしかできないと言う。
海外で買おうとしたら4桁×1万円の金額は軽くかかる超高級車である。
考察5:大迫力のデザイン
近頃の車が一般の民衆に媚を売っているようなデザインばかりになっている中、
「
好きな奴だけが買え!
」と言わんばかりの強烈なインパクトを誇る大迫力の戦闘的なデザインが
ファンの心にヒットし、人気を呼んでいるのだと思われる。
考察6:ライバルとの仁義なき戦い
ライバルのインプレッサとは毎年の様に市販車の熾烈な性能競争が繰り広げられている。
このバトルの行方こそが、ランエボファンの楽しみの真骨頂である。
これが盛り上がっているから、毎年ランエボとインプレッサには皆の注目が集まる。
以上、6つの視点から考えてみたのであるが、この車はこの6点からだけでも人を惹きつけることができる
数少ない車であると言えよう。
2005年はエボ9が発売され、ファンの熱はまだまだ冷めそうにない。ランエボの血筋はまだまだ続くだろう。
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